足底筋膜炎
症例6 朝起きた時激痛の足底筋膜炎
患者
神戸市 40代 女性
来院
2017年 7月
症状
普段と違う靴を履いてジョギング後、左の踵に痛みを覚えた。ほっておけば治ると思っていたが、日に日に痛みが増してきて、朝起きがけや座って休憩後立つときなど、動き始めがしばらく動けないほど痛くなってきた。趣味のジョギングもできなくなってきたため骨に異常があるのかと思い整形外科を受診した。レントゲン検査で骨に異常はないと言われ湿布を処方された。3週間ほど湿布を毎日貼っていたが全く症状が改善されず困っていたところ、ジョギング仲間に紹介されて来院する。
施術内容と経過
問診をしていくと、踵が痛くなる一か月前に風呂場で滑って転倒したときにむち打ちのようになり首が痛かったことがあり現在も違和感が残っていることが分かった。身体全体を観ていくと腰の付け根に異常に硬いところがあった。そこに鍼をしたところ左の踵の動き始めの痛みは軽減し首の違和感は消失した。2回目、起床時の痛みは残っているものの、今まで湿布など何をしても取れなかった日中の動き始めの痛みが軽減し希望が持てたとのことだった。5回目まで同じ施術を繰り返したところ起床時の痛みもなくなったとのことでジョギングを復帰してもらった。6回目、踵は痛くないが、走っている時だけ、土踏まずが張ってくるということであった。股関節と足首の硬さが残っていたため、そこを柔らかくするツボに鍼をし、8回目には全く痛みがなくジョギングできるということで終了とした。
使用したツボ
白腰(L) L2(1.5)(L) L3(1.5)(L) 上髎(L) 大腰(L)
考察
足底筋膜炎は、痛みの出ている踵に湿布をしたりマッサージをしても症状は変わらないことが多い。踵に痛みが出た原因にアプローチすることが重要である。今回の足底筋膜炎の症例は、転倒をきっかけに腰仙骨部に異常をきたし、身体のバランスが崩れ踵に負担がかかって発症したものであった。踵の痛みの原因となったよう仙骨部を調整することにより順調に回復することが出来た。
症例5 特に何もしていないのに痛くなった足底筋膜炎
患者
50代 三田市 女性
来院
2017年 5月
症状
一か月前より特に靴を変えたり、生活環境が変わったわけでもないのに、左のかかとの裏が痛くなる。始めは起きてからしばらくの間だけが痛く、日中はましになるような痛みだったので気にもしていなかったが、だんだん日中に一度座って次に立つときの痛みが出てくるようになった。自分でかかとの裏を押さえてみると激痛の場所が、かかとの骨のところにあったので、骨がどうにかなってしまったと思い整形外科を受診。レントゲンの結果、骨棘の形成もないのでほっておけば治ると言われた。その後しばらく、様子を見ていたが、症状に変化がないため不安になり、インターネットでかかとの痛みの治し方を調べていたところ、当院のホームページを見つけ来院する。
施術経過
初診時、左のかかとの裏に押さえると激痛のあるポイントがあった。身体全体を診ていくと頚椎と骨盤に動きの悪いところがあった。そこに鍼をすると押さえる痛みが軽減し、立ち上がる痛みもましになった。
2,3,4診と同じ施術を繰り返しているとほとんど痛みは無くなり、たまに思い出したかのように痛くなる程度になった。
5診目、日常生活で気になることはなくなった。
使用したツボと整体
雲峡 C4(2) 大腰
症例4 審判中に痛みが出てきた足底筋膜炎
患者
40代 神戸市 男性
来院
2017年4月
症状
2か月前に、サッカーの審判をしているとき、右のかかとに痛みを感じた。久しぶりに走ったので足が疲れたのかと思ってほっておいたが、いつまで経っても一向に痛みが治まる気配がないため、骨に異常があるのかと思い整形外科を受診する。レントゲンの結果、足底筋膜炎と診断され、骨に異常はないと言われ湿布のみの処置であった。湿布を貼っていたが全く痛みが変わらないため、インターネットで足底筋膜炎の治し方やストレッチを調べてみるもなかなか痛みに変化がないため、サッカーの友人に相談したところ、当院を紹介され来院する。
施術経過
1診目、かかとの裏のやや内側にきつい圧痛と、歩行痛があった。身体全体を観察すると腰椎と頚椎に動きの悪い箇所があり、そこに鍼をするとかかとの裏の圧痛が軽減し歩く痛みも軽減した。
2診目、初診後楽だったが日が経つにつれまた痛みが戻ってきてしまった。そこで、初診の時と同じ場所に鍼とそこを調整するツボを加える。
3診目、日常の歩行に問題はなくなったけど、起床時からしばらくが痛いのが残っていた。前回と同じところに施術をする。
4診目、5診目と起床時の痛みだけが残っていた。
6診目、起床時の痛みもなくなったとのことで終了とした。
使用したツボと整体
L2(1.5) L3(1.5) C4(2) 四枢
症例3 スパイクを変えてから足底筋膜炎
患者
来院
症状
施術経過
使用したツボと整体
雲峡 合陽 大腰
症例2 動き始めが痛い足底筋膜炎
患者
50代 神戸市北区 女性
来院
2017年 3月
症状
特に何をした覚えもなく、かかとに痛みが出てきた。ほっておけばそのうちに治るだろうと思っていたけど、ひと月が経っても痛みが引かず逆にどんどん痛みが増えてきた。特に朝起きて第一歩目がつらく、日中も座って立つときや車から降りるときに、かかとの裏の痛みがきつく出る。かかとの痛みの治し方をインターネットで検索していたところ梶谷接骨院・鍼灸院が出てきて受診してみた。
施術経過
初診時、かかとの裏のやや内側にきつい圧痛があり、足の裏全体の筋肉に緊張があり、下腿の筋肉の緊張もきつくあった。身体全体を診ていくと仙骨と頚椎に動きの悪い箇所があった。そこで、まず脚の筋肉の緊張が出てくる原因は肩甲骨の動きの悪さにあるので肩甲骨の内側にあるツボに鍼をした。仙骨と頚椎を調整するために、頚椎にあるツボに鍼をした。その後一度起き上がってもらい、押さえての痛みを確認してもらうと8割ましになっていると言われた。次に立っていただくと、痛いのは痛いがかかとがつけると喜んでいただいた。
2診目、痛みは残っているものの、ましな状態をキープできているということで、同じツボを使い施術した。
3診目、前回と同じ感じであと少しの痛みが残るということで、鎖骨と仙骨のツボに鍼をしたところほとんど痛みがなくなる。
4診目、起床時のみに違和感が残るということで、鎖骨と足の甲のツボに鍼をする。
5診目調子がよくなり日常生活での痛みは無くなったということで終了とした。
使用したツボと手技
四枢 C4(2) 巨骨 仙骨 足の八空穴(5) 大腰
症例1 靴が合わなくて足底筋膜炎
患者
40代 女性
来院
2017年 1月
症状
パート先で安全靴の支給があり自分の足の幅とサイズの合わないものを我慢して履いていたところ1か月前より右の踵の裏に痛みを感じるようになる。特に起きた時しばらくが痛くて仕方なくなり来院する。
施術経過
初診時、受付でしばらく座って次診察室まで右の踵をついて歩きにくい様子。右踵の圧痛としこりがあり骨棘が形成されているような感じがあった。脊柱全体を丁寧にしらべていくと仙骨と腰椎に異常が見られた。そこで仙骨と腰椎、そこを調整する足のツボに鍼と整体をした。施術後診察台から受付まで多少痛みが残るも踵をついて歩けた。
2診目、起床時の痛みは残っているものの以前ほどの痛みではなくなった。
3診目、起床時の痛みが若干残る程度になった。
4診目、起床時のなくなり、日常生活に問題なくなったとのことで終了とした。
使用したツボと手技
ツボ:合陽R L3(1.5)R