親指がバチバチして動かない
症状
一か月ほど前から右の親指の付け根に痛みを感じていた。毎日練習で1日5時間以上三味線を弾いていた。二週間前、三味線の練習後、親指が曲がったまま伸ばせなくなった。無理やり自分で伸ばしたら激痛が走った。そこから親指の曲げ伸ばしの時にバチンバチンと音が鳴り激痛が走るようになった。何が起きたのかわからず不安になり整形外科を受診し「ばね指」と診断された。注射を3回ほど受けたが効果を感じれなかった。そこで友達に相談したところ当院を紹介され受診する。
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来院者
女性
50 代
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期間
2017年8月 ~ 2017年9月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
10回
施術と経過
親指の付け根に圧痛があり、親指を曲げようとしても痛みがきつく曲げることができず指先に力が入らない状態だった。そこで、ばね指が発症した原因を調べるため身体全体をチェックしたところ、胸椎と肩甲骨に動きの悪い箇所が確認できた。そこを改善するように鍼をしたところ、親指の付け根を押さえた痛みが無くなり指先に力が入るようになった。バチンバチン弾くのと痛みはまだ残っていた。10分ほど鍼をそのままにおいていたところ、バチンバチン弾くのも痛みも軽減した。同じような施術を10回ほど繰り返し行って症状は消失した。
使用したツボ
まとめ
ばね指は脊柱や肩甲骨の動きの歪みが原因である場合が少なくない。そのため、直接親指にアプローチしても効果がないことが多い。発症してから時間の経過したばね指は、一度の施術で完治は難しいが、身体の動きを整えることで回復の可能性が見えてくる。
担当スタッフ
梶谷和史